Biography

鈴鹿哲生

La Bayadèr

1973年京都生まれ。現在東京を拠点に活動。
幼少期より描く事を覚え、絵画作品は京都府知事賞、京都新聞賞を連年受賞。活動拠点を東京へと移し、映像作家として、イギリス芸術評議会によるonedotzeroやstashなどに参加。

アメリカをはじめ、世界17ヶ国以上で紹介される。 国内外で活躍後、現代アーティストへ転向。

現代をアナログからデジタルへの移行期間と捉え、 絵画表現でデータの存在価値を問う「DATA PAINTING」を展開。 データを現代特有のマテリアルとして取り扱い、形而上学的な観点をもって、解像度、仮想空間、歴史、仏教美術などをテーマにその痕跡を追う。

プログラムを独自開発するなど、 最先端のアプローチ方法を持ちながらも、その表現先をキャンバスへと落とし込み、不可視のデータの存在性を描き出す。 これまで、MOA 美術館、金沢21世紀美術館、福岡アジア美術館、京都伝統産業ミュージアムなど国内の他、 カリージョヒル美術館(メキシコ)などでのグループ展や、バルセロナ映画祭(スペイン)やワールドワイド短編映画祭(トロント)などの映画祭にも参加。
BTF ギャラリー、リッカギャラリー、ロンドンギャラリー白金などで個展を開催。

日本では100年毎に琳派と関わりの深い、日本美術が紹介されており、 琳派発祥400年目の特別展(MOA 美術館・根津美術館による共催)にて、国宝「燕子花図屏風」「紅白梅図屏風」と並び、江戸時代からの近世、近代、そして現代美術を展示。尾形光琳を始め、菱田春草・下村観山・加山又造や、村上隆・杉本博司・平松礼二・など日本の美術作家らと共に、データを扱う現代美術の先端を捉えた作家として紹介される。

先頃打ち出したモニタースクリーン自体をキャンバスとする『Through the Screen』は、 モニターの CRT カラーに着目して確立された表現方法。これにより抜き出された、モニタースクリーン内の仮想空間のワンシーンには、ソリッドな静謐性がありながら、ぼんやりと浮かぶ別世界を予感させる新しいデータ表現を展開。

また『Through the Screen』で使用している独自開発プログラムは特許を取得するなど、技術面からも表現の純度を上げた。

「DATA PAINTING」では新たな絵画表現の拡張に加え、映像作家ならではのアプローチから日本美術の真意をその構図に見出し、『 Through the Screen』を融合させることで新たな美術家としての潮流を生み出している。

受賞歴

  • 文部科学大臣賞
  • 福岡県知事賞受賞
  • アジアデジタルアート大賞受賞
  • AOF 国際映画祭 最優秀タイトルバック賞
  • AOF 国際映画祭 最優秀美術賞
  • MOA 美術館・根津美術館共催
  • 『尾形光琳 300 年忌記念展』出展
  • 金沢 21 世紀美術館 出展
  • 福岡アジア美術館 出展
  • ロンドンギャラリー 白金 個展 2017
  • ロンドンギャラリー 白金 個展 2014
  • メキシコ カリージョヒル美術館 展示
  • ベルギー国際アニメーションフィルムフェスティバル Anima
  • パリフィルムフェスティバル FESTIVAL NEMO
  • スペイン バルセロナ映画祭
  • トロント ワールドワイド短編映画祭
  • 「日本の映像作家 10 人」 イギリス ワンドットゼロによる世界規模プラグラム