Whose Sleeves? No.3 | 鈴鹿哲生
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Whose Sleeves? No.3 | 鈴鹿哲生

Whose Sleeves? No.3

Size : left 60.2"x33"(153x84)cm right 60.2"x33"(153x84)cm
Material : MIXEDMEDIA(damaged GOLD LEAF.ACRYLIC,GRAPHITE)
2014


Whose Sleeves? No.3 | 鈴鹿哲生

衣桁にかけられた小袖は、平安時代後期、下着から表着に発展し、さらに16世紀桃山時代から江戸時代には着用目的を超え、視覚的鑑賞の対象として屏風絵へとその役割を展開させる。

背景もなく無人の空間の中で、限りなく小袖そのものが焦点が当てられた構図で形成され、衣装を主要モチーフとする近代風俗画の中でも得な位置にある屏風絵である。

西洋において背景を喪失させた絵画としてよく知られるのは、19世紀に入ってからで、印象派画家エドゥアールマネによる 1866年の「笛を吹く少年」で、少年を包む空気感を取り込もうとしている。

この小袖の独自性を日本文化のひとつの記号として採用した。

意匠的な装飾は四季折々の草花や古来よりの文様であり、それを取り囲むのは対照的なデジタルとミニマムがある現在。

異なる次元のベクトルが、それぞれの生成された要素に寄り添い、また同時に混在している。

WHOSE SLEEVES?と問いかけるその様に、想いを馳せる時間を作り出した。